星趣味

光害地のベランダで天体撮影を始めました

アイピース

撮影と関係ないけれど昨夜木星とオリオン大星雲をみた中でのアイピースの印象を書き留めておく。鏡筒はbranca 102 sedでミラーは笠井の2インチDX天頂ミラー。

ほとんど眼視しないのにアイピースはすこしずつ買い溜めていて今下記を所持している。

ハイペリオンズーム8-24(バロー付属で3.5-10)

②タカハシアッベオルソ18mm

③タカハシアッベオルソ12mm

フォトン8mm

フォトン5mm

⑥笠井SWA38mm

⑦笠井SWA26mm

⑧笠井WA12mm

⑨笠井WA20mm

⑩バローレンズ(タカハシ2倍、アストロストリート5倍)

まず木星。昨夜はおそらくシーイングが悪い状態というやつで200倍近くになるとユラユラと見えにくく、100倍程度のほうが綺麗な印象。その中でじーっと見ていると模様の見え方(ちゃんとした言い方をしらない笑)では①がくっきりしていて②③とバローレンズでの観察や④⑤ではそんなに差は感じなかった。ただ、これは倍率を正確にあわせての比較ではなく、ズームで綺麗にみえる倍率でみれただけということかもしれない。

最後にダメもとで笠井の双眼装置に3倍エクステンダーをつけて双眼の⑧で観察したところ圧倒的に①よりも模様の詳細が見えた。かなり時間がたっているのでシーイングの変化かもと①で再度みたが明らかに双眼装置の方が模様の詳細が見える。①-⑤のほうがなめらかに見えるような気もするが縞模様の見え方は明らかに違う。双眼でみるとシーイングの悪さがカバーされるかのような、揺らぎの少ない画像にみえてとても落ち着いてみることができるし、子供にみせるとしたらこちらかなと。①と専用バローレンズでの200倍や②と5倍バローレンズの200倍ではコントラスト云々という以前にゆらぎが多すぎて時折クッキリ見えるコンマ数秒があるという印象だったのが双眼装置の200倍だと双眼鏡に手ブレ補正をかけた瞬間のような、いきなり画像のゆらぎがおさまる。本当の双眼望遠鏡ならわからんでもないけど、望遠鏡の双眼装置でそういう効果が理屈上あるのかどうか。しかし、体験した印象としてはそうとしかいいようがない。高倍率では双眼装置は厳しいよという話をどこかで読んだことがあってほとんど期待していなかったので意外である。光学的な意味での画質というよりは双眼での脳内の画像認識そのものに秘密がありそう。個人によっても向き不向きはでてきそうである。シーイングのいい時だとこれらの印象はまたかわるかもしれない。

 

最後にオリオン座がのぼったので①でオリオン大星雲を観察。これは他のアイピースや双眼装置では確認せず①のみで観察。星雲が光害地でもうっすら見えて少し感動。200倍ではゆらぎであまり綺麗ともいえず、100倍前後で観察。そして昔買って眠っていたsvbonyのCLSフィルターの存在を思い出して使用したところ劇的効果にびっくり。もちろん星雲の詳細が見えるという次元ではないし色も全然わからないものの、ほんのりみえていたのが明らかに光度をもつという印象。普段写真で撮影しているはなやかなHαの世界とはまた別の感動である。眼視はキャンプや旅行先での楽しみにとおもっていたが大阪の街の駅前でも眼視を楽しめそうで、これまで眼視グッズをいろいろ購入させていただいた笠井トレーディングに今更感謝。

ASI294mcで北アメリカ星雲

2022.11.05.Sakai 
moon age 9.8
NGC7000
sharpstar 61edph Ⅱ +reducer
mount apwm 
guide asiairpro
ASI294mc +NBZ
gain390 
60s×100stacks
bias + dark + dither +

asiair proのlivestackingで得たstack画像をそのままJPEGでおとしてaffinity photoで各チャンネルのレベルをおおまかに調整し、チャンネルミキサーでバックグラウンドサンプルをもとにカラー調整。カーブ調整で各チャンネルごとに星雲部の強調を行い、調整レイヤーを全てmergeした後にバックグラウンド除去フィルターをかけてカブリや減光のフラット化。crarifyフィルターを少しかけたあとjpeg でexportし、denoise AIでノイズ処理(heavy noise mode)し、lightroomで黒色を立ち上げて背景のムラをならしてから明るさや色調の微調整を追加。

The Gamma Cygni Nebula②

sharpstar 61edph Ⅱ
ASI533MMpro
gain360 cooling0°

mount vixen apwm
guide asiair pro
filter zwo Hα 300s×10stacks

RGB each 10s×10stacks

dark+bias+flat-

 

Hαのモノクロ画像をaffinity photoのグラデーションマップで着色後starnetで星雲を取り出し、同領域のRBG合成した星画像とsadrの位置を基準に合成。またsadrがstarnetでも消えなかったのでaffinity photoの修正ブラシで修正している。

 

 

The Gamma Cygni Nebula

sharpstar 61edph Ⅱ
ASI533MMpro
gain360 cooling0°

mount apwm
guide asiair pro
filter zwo Hα 300s×10stacks
dark+bias+flat-

白鳥座サドル部。affinity photoでstack処理後グラデーションマップで着色。HULでカラー調整後clarifyコマンド(100%)の効果を一度invertしブラシで細部を強調。denoise AIでノイズ処理後Lightroomで調整。

NGC7000

2022.10.19
NGC7000
sharpstar 61edph Ⅱ
ASI533MMpro
gain360 cooling0°
mount apwm
guide asiair pro
filter zwo Hα 180s×10stacks
dark+bias+flat-

モノクロ撮影。fits画像のままaffinity photoでスタック処理後同ソフト内のグラデーションマップでカラーリング。明るさとコントラスト調整後色彩の微調整を行い、invertしたシャープ処理をブラシで個別に強調。JPEGで保存後、iphoneの写真で最終調整。

月(月齢14.8)

2022.09.11
Moon (phase14.8)
ASI533MMpro 

sharpstar 61edph Ⅱ reducer
LRGBでそれぞれ動画撮影しasiair pro内で各々fitsのコンポジットフレームを作成
SI9でLRGB合成しJPEG
GIGApixel AI のオートモードで処理後
iphone 写真アプリで調整

M8+M20(Hα-HαGB)

M8
20220830
ASI533mm pro
cooling +(0°)
sharpstar 61edph Ⅱ +reducer
guide asiair pro 
Hα-HαGB
Hα:gain360 120s×30stacks dark+flat-
G:gain360 10s×30stacks dark+flat-
B:gain360 10s×30stacks dark+flat-

SI9でHα-HαGBの要領でカラー合成。星マスクで少し星の色に気をつけてみた。