星趣味

光害地のベランダで天体撮影を始めました

セミアポフィルター

branca102sedに正立ミラーで土星を観察。TOE4とフジヤマオルソ4とハイペリオンズーム+専用バローの3つと、それぞれにバーダーのセミアポフィルターをつけて比較。200倍弱の観察。輪の角度やシンチレーションのせいか、カッシーニをはっきり指摘するのは難しく、色味や輪の見え方という点でもどのアイピースもあまり違いは感じなかった。ただ背景の暗さは明確にフジヤマオルソ≧TOE>>ズーム。そしていずれのアイピースでも悲しいことにフィルター装着でむしろ像が甘くなった。背景が暗いほうがやはり綺麗に感じて、こればかりは見てみないと感想は湧いてこない。アイピースのレビューでよく背景の暗さに関する記述があるのを不思議におもっていたが、確かに重要であるなと感じた。

バーダー ハーシャルプリズムⅡ

[太陽]

昨日国際光機さんで頼んでいたハーシャルプリズムⅡが届いたのでbranca102sedにつけて、ハイペリオンズームをセット。専用バローをつけて倍率は70-200倍程度での観察。

これまでは対物の前にソーラーフィルターをつけて何回かみたことがあったけど、「黒点の形がわかる」という程度の印象で内心がっかりしていた。

今回新兵器がきて、ドキドキしながら一瞬のぞいて最初の印象は「そんなにかわらんか〜」とすこしがっかりしたが、じっと待っていると黒点のまわりの構造や粒状斑っぽいつぶつぶ感はところどころみえてくる。大気の状態や高度でかなり見え方は変わりそう。

一つ一つの粒状斑が1秒角以下であることを考えると、120-200倍くらいでつぶつぶが分離できてくるくらいだろうか。ズームでみていて200倍でもはっきり粒状斑の一つ一つが見えるわけではないが60倍くらいですでに粒々感はでてきて模様のように見えてくる。解像度的には10cmアポでギリギリなのかもしれないがもう少し状況を整えれば期待できそうな気もする。パッとのぞいて写真のようなものがみえることを期待してはいけないがいろいろ試しがいはありそう。

10cmの100-200倍で二枚のフィルター(コンティニューアス+ND)ごしでも太陽はまだかなり明るいので、粒状斑の質感をみたいなら少し像を暗くしたほうがいいかもしれない。ハーシャルプリズムの利点でもある、シングルポラライジングフィルターで露光調整ができればかなり違うなとも思いポチり。また後日試したい。

ちなみに、フジヤマオルソ4なども試してみたが、ハイペリオンズームで倍率を調整するほうがくっきりみえるポイントを探しやすい。日中は明るいので迷光の関連でオルソやTOEのほうがいいのかと思ったが、NDやコンティニューアスフィルターが十分迷光対策になっているのか夜間の観察の時ほど背景のしまり方の差は有意ではなく、見やすさ、倍率の自由、視野の広さ、でハイペリオンズームに軍杯。

 

木星観測

親切な知人から正立ミラー(!)とTOE4mmを借りることができた。

昨夜ベランダにbranca102sed(fl=700mm)を経緯台にセット。ダイアゴナルは借り物の正立ミラー。

明け方はやく目が覚めたのでベランダへ。木星は月とともにかなり西に傾いていて、空は曇っていたけれど、雲の切れ間でギリギリ観測はできた。

アイピース :①TOE4②ハイペリオンズーム+専用バロー③タカハシオルソ18mm +アストロストリート5倍バロー④笠井BS双眼装置+3倍エクステンダー+笠井WA12mm

 

どれも倍率は180-200倍前後。はっきり縞と確認できるのはNEBとSEBの2本のみ。大赤斑はギリギリみえる時間帯ではなかったがNEBから南西に走るフェストーンは結構しっかり見えた。いずれのアイピース でもS/STBやN/NTBはわからず。またskysafariではNEB内に白斑があるようだったがそれもわからなかった。縞が見える見えない、フェストーンが見える見えない、でいうとどのアイピースもそんなにかわらず、どちらかといえば双眼の利点で④が1番落ち着いて見えた。

ただ、NEBがより濃く見え、内部の暗部の濃淡の違いが見えたのは①TOE4mm。他のアイピースではそういう濃淡ははっきりとは認識できなかった(気がする)。

今年の夏こそミューロン180cを買うぞ、と息巻いていたけど最後の最後で決心がつかず、branca102sedを最大限いかしていこうと。

 

 

サドル部付付近

2023.05.03

Hokuto city in Yamanashi

ASKAR135

ASI294mc NBZ filter

SWAT310 no guide

GAIN390

60s×20stacks

flat +dark +bias+

live stacking in asiair pro

lightroomで編集

 

guide試みるも余計追尾悪化したためノーガイドで撮影。極軸は極軸望遠鏡で一度あわせたものの全然あっておらずasiairのPAで5分角程度まであわせて撮影。

 

 

 

NGC2264

NGC2264
2023.03.13.Sakai
SHARPSTAR 61edphⅡ reducer +
ASI533MM pro -10°
H:2min×29
O:2min×5
S:2min×10
(*zwo filter)
dark + (livestack)
flat- bias- dither-
mount: AP WM
guide:ASKAR135、ASIAIRpro
clop +

ASIAIRでlivestackした H画像、O画像、S画像をSI9でSAO合成後、レベル調整、カーブ調整、カブリ補正後JPEG化。denoise AIでノイズ処理後Lightroomで色や背景ムラ、コントラストなどのレタッチ。

月蝕

先日は娘達と月蝕を観察。8歳の娘も自分でタイマーをかけて10分おきにオリンパスの7倍20mmの双眼鏡やcanonPowerShotで月が欠けていく様子を観察していた。10歳の姉のほうは月が欠ける事実を確認したらもう興味を失い、「もう部屋もどっていいかな?」と(笑)パパは娘達のご飯の用意が済んだ後急遽おもいたってsigmaの150-600をswat310にのせて準備完了。ASI294のgain120の2s露出で5分おきに一枚撮り(適当)。極軸もすさまじく適当だが600mmの2sくらいは大丈夫。上の写真は、天王星が隠れる直前のものと出てきた瞬間のショット。月蝕撮影はあまり興味なかったけど楽しいかもしれない。次の機会にはもう少し準備してのぞみたい。